第三章・死闘

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「そうだが、もしかしてお前たちはあいつの捜していた親友ってやつか」 「捜していた?そうなのか?」 「ああ、1ヶ月くらい前からだったかな。まぁそんなことは今はいい。とりあえず藤原のところに行こう」 「そうしよう。あ、俺は池田勇人、こっちが高崎翔、で、こっちが山本宗平だ」 「浅井って言ったっけ。よろしく。高崎翔だ」 「俺は山本宗平。よろしく」 軽く自己紹介を済ませ、来た道を戻って藤原の行った左ルートを進んでいく。途中で銃声が聞こえ、浅井は全速力で駆け出す。三人も続いて駆ける。実験室と書かれた部屋の前で止まり、扉を開ける。 中には藤原の姿と、その周りを恐るべきスピードで回る男の姿があった。 「待たせたな!」 「本当に生きてたな。藤原、加勢する!」 7/25 22:00 実験室 「くそっ…歯が立たない…」 男は疲れることを知らないらしい。藤原たち五人を相手に息も切らさず、傷はきれいに再生する。スピードはそのままで、藤原たちはすでに疲労困憊、満身創痍だ。 「なんだってんだよ…もう無理だ…」 「諦めるにはまだ早い…」 山本が手榴弾を取り出す。しかし、普通に使っても、ただ無意味に爆発するだけだろう。山本は頭の中で考えた男を倒す方法を実践しようと行動を開始する。
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