第三章・死闘

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2010/7/26/0:40 地下研究所・休憩室 最初は警戒していた池田と高崎も、あまりの疲労感に眠ってしまう。完全に深い眠りに就いた五人に、あのガルバトスが迫る。漆黒の身体は、研究所の真っ白な通路によく映える。漆黒の身体に引き込まれるような青い瞳、そしてところどころ浮き出る赤い血管。 死の宣告をしに、ガルバトスはやってくる。この研究所に入り込んで、無事で済む人間は居ない。所長室から着々と休憩室に接近していくガルバトス。休憩室の扉が目前に迫る。 休憩室の扉の前で、ガルバトスは立ち止まる。そして、扉を勢いよく開け放つ。 ガルバトスの視界には、五人の姿はなかった。ソファーの陰なども捜すが、やはり五人の姿は見受けられなかった。 ガルバトスは休憩室を出て、来た道を引き返していく。 「ふう、危なかった。気づくのがあと十秒遅かったら死んでたな」 「本当にな。しかしなんだあいつは。あいつも実験体みたいなやつなのか」 「とりあえず、ここを出よう。あんなのが多分あと何体も居るんだろうし。俺たちだけじゃ手に負えない」
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