第三章・死闘

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「避けろ!」 藤原が叫び、浅井は横に転がって突進を避ける。しかしガルバトスは追撃してくる。大きな身体からは想像できない速さで、浅井を追い詰める。 デザートイーグルを構える藤原に、ガルガントが横槍を入れる。慌てて飛び退く藤原に、今度は反転したガルバトスが殴りかかる。あまりの威力に、大きく吹き飛ばされ、床に叩き付けられる。 「ぐっ…なんて力だよ…」 藤原は立つこともままならなくなり、浅井が89式をガルバトスの背中に掃射した。肉片が飛び散り、呻き声をあげるガルバトス。しかし、浅井にガルガントが突進する。この二体の連携はかなり厄介だ。 「おい、今のうちに奴を押さえるぞ!」 池田が高崎と山本の三人でジョージの身柄を押さえるべく走る。しかし、ジョージは銃を所持しており、山本に発砲した。 「うっ…」 銃弾は山本の脚を貫通し、池田と高崎は足を止めた。 「無駄だよ。君たちは私に触れることさえできない。そこで彼らがなぶり殺されるところを黙って見ているんだな」 「うるせえ!」 池田がジョージに発砲する。銃弾は見事にジョージの腕に当たり、さらに発砲した。 銃弾は脚に命中し、ジョージはその場にうずくまった。主の危機を察したのか、ガルバトスとガルガントがジョージのもとに走り寄る。 その隙をついた藤原は、ガルバトスにマグナムを撃った。.50AE弾が、ガルバトスの肉を抉り、吹き飛ばす。
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