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13:30
銃試射撃場前
「よし、全員そろったな」
フレラ隊長がお腹をポンッと叩いて言った。
「じゃあ、応用訓練を始める、ここでな」
後ろの銃試射撃場を指で指した。
「僕、銃を撃つの初めてです」
俺は自然と口から言葉が出た。
「な~に、簡単なものさ。引き金を引くだけだ」
フロール副隊長が笑顔で言ってきた。
「ともかく、まずは中に入ろう。話はそれからだ」
銃試射撃場の中へと歩いて行った。
「広いですね~」
高い天井を見上げながら俺は呟いた。
大きな体育館のような銃試射撃場の中で、射撃音がいつもこだましていた。
「各自、撃っていけよ~」
射撃場所につくと早速始まった。
「了解」
皆がそれぞれ撃ち始めた。
「これが軍隊の一般的な銃だ。慣れてくれば、お前にも自分用のこの銃が手に入る」
視線の先の台の上に銃が置いてある。
「よし、構えろ」
銃を持つと意外に重かった。
「こんな感じですかね」
「もっと腰を低く。あと、これを覗くんだ」
銃の上に覗ける物がついていた。
「これはサイトと言って、真ん中の赤い点に銃の弾が飛んでいく」
覗くと真ん中に赤い点があった。
「後は撃ってみろ」
パンッ!
銃の引き金を引くと同時に後ろに力がかかった。
「銃をもっとしっかり持って。次は的を狙え」
声と同時に人型の的が出現した。
パンッ!
弾は的の横を通過した。
「最初はこんなもんだな」
俺は少し悔しかった。
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