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「さて、次は訓練の中で一番辛い持久走だ」
何故かフレラ隊長は笑顔で言った。
「一番辛いんすか!?」
どうやらこれはトチェスも初めてのようだった。
「ああ、一番辛い」
満面の笑みをフレラ隊長は見せた。
「イヤー!!」
トチェスの顔は恐怖に覆い尽くされた。
「あんなに恐ろしい笑顔は見たことがない」
フロール副隊長が超真剣に、冷や汗をかいて真顔で言った。
「そんなあんたの顔も見たことないよ」
俺は心の中でそう呟いた。
「じゃあ始めるか、ルールは簡単。基地内の外周を3周」
新米の俺にとってどれほどの距離なのか全く分からなかった。
「3周……」
トチェスの顔は死んでいた。
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