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正門前
俺とランフェルさんは同じ第29攻守戦闘歩兵部隊に配属されている。
「戦闘ですな」
俺は真剣に言った。
「ああ、緊張するな」
ランフェルさんも緊張が顔に出ていた。
「よし、全員揃ったな」
俺達の部隊の隊長、クーター隊長が言った。
「クーター隊長、やはりテロリストの件ですか?」
不安そうな顔でランフェルさんは聞いた。
「ああ、敵は結構な数らしい。それに駅内にはまだ毒ガスが充満している」
「じゃあガスマスク付けて行かなきゃならないですね」
俺はハラハラしながら言った。
「ああ。駅内だからなかなか厳しい戦闘になるだろう」
「各部隊隊長は集まってくれ!!」
正門の横から声がした。
「ちょっと行くわ」
クーター隊長はそう言って走っていった。
「ルサンク駅までは機甲師団の車で行くんですかね」
遠くを見つめて俺は言った。
「多分そうだろうな」
同じ部隊の隊員が言った。
俺達の部隊は全員で6人である。
「初の実戦だな」
ランフェルさんが焦りを見せて笑って言った。
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