第2話 隊長と父のかつて

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 正門前  俺とランフェルさんは同じ第29攻守戦闘歩兵部隊に配属されている。  「戦闘ですな」  俺は真剣に言った。  「ああ、緊張するな」  ランフェルさんも緊張が顔に出ていた。  「よし、全員揃ったな」  俺達の部隊の隊長、クーター隊長が言った。  「クーター隊長、やはりテロリストの件ですか?」  不安そうな顔でランフェルさんは聞いた。  「ああ、敵は結構な数らしい。それに駅内にはまだ毒ガスが充満している」  「じゃあガスマスク付けて行かなきゃならないですね」  俺はハラハラしながら言った。  「ああ。駅内だからなかなか厳しい戦闘になるだろう」  「各部隊隊長は集まってくれ!!」  正門の横から声がした。  「ちょっと行くわ」  クーター隊長はそう言って走っていった。  「ルサンク駅までは機甲師団の車で行くんですかね」  遠くを見つめて俺は言った。  「多分そうだろうな」  同じ部隊の隊員が言った。  俺達の部隊は全員で6人である。  「初の実戦だな」  ランフェルさんが焦りを見せて笑って言った。
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