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「すごいな~」
俺は口を開けながら言った。
すると門がゆっくり開き始めた。
「どれどれ」
門の隙間を見てにやけながら言った。
門が完全に開き、車がゆっくりと動き始めた。
基地の中には声を出しながら集団で走る者、丹念に戦車をふく者、いろいろな人がいた。
「あれを見てみろ」
父は並んだ四台の細長い兵器を指で指して言った。
俺は口をとがらしながら見た。
「あれは巨細マシン・クレバスって言うんだ。先端にマシンガンが二つ付いている」
「へ~」
口を開けながら言った。
すると前から男が三人歩いてきた。
「降りるぞ」
父はそう言って車を降りたので俺も降りた。
「おはようございます。」
父が敬礼をしたので僕もした。
「おはよう」
見るからにお偉いさんの姿をした男が話しかけた。
「お前がランフェルの息子か」
「はい」
緊張していたのか声がうらがえってしまった。
「名前は確かタイルとか言っていたな。」
男は父を見て笑った。
「はい。」
父は照れながら言った。
「俺は第一局デゾン・ギーパー中佐だ。よろしくな」
「こちらこそ宜しくお願いします。中佐」
「ああ、ではお前の配属される部隊のところに連れて行こう」
「お願いします」
改めて敬礼をした。
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