第一話 父と軍隊

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 「君が配属される部隊は第23攻守戦闘歩兵部隊というんだ。覚えておくように」  中佐は最後に笑ってそう言った。  「わかりました」  中佐は歩くのをやめて、建物の横で筋トレをしている六人の集団を呼んだ。  すると筋トレをやめて、目の前で横に並んだ。  「何か?」  一歩前へ出ていた男が言う。  「お前たちのところに新米が入る。ヒセ・タイルだ」  「宜しくお願いします」  敬礼をビシッ!ときめて俺は言った。  「こちらこそ宜しく。俺はフレラ・ネイビーって言うんだ。この部隊の隊長をやっている。」  髪の長さは普通で筋肉が程よく体に付いている。  「あとは任せるぞ」  「了解です」  中佐はスタスタと歩いて行った。この時初めて父がいない事に気付いた。  「じゃあ、チームメンバーを紹介する」  フレラ隊長が俺の肩を叩いて言った。
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