第一話 父と軍隊

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 「一人目は、副隊長のフロール・ハンク。こいつだ」  フレラ隊長が一人の男を指して言った。  「よろしくな」  短髪で少し顔が長いのが第一印象である。  「こちらこそ宜しくお願いします」  「で、次は情報係のポッツ・ノサ。何でも知ってるな」  目をつぶりながら言った。  「よろしくな、分からない事があったら何でも聞いてくれ」  ポッツ情報係はどや顔をしながら言った。  「んでもって、問題児のトチェス・クローバーだ」  指で何度も指して言った。  「よろしくな…って誰が問題児やねん!!」  なかなかの乗りツッコミであり、お調子者という事がすぐにわかった。  「で、隊員唯一の女、レイカ・ヘキベス」  「よろしくね」  飛び込んで言ってきた。  「あと、お前の相棒になる、シェム・スキンクだ」  「よろしく」  冷静な顔で言った。  色白でいつも冷静でありそうな奴であった。  「じゃあ、新米君の自己紹介やってもらおうか」  フロール副隊長が周りの顔を伺いながら言った。  「そうっすね、じゃあどうぞ」  「ヒセ・タイルです。新米なので分からない事もありますが、宜しくお願いします!!」  声を段々と張り上げながら言った。  「よっ!」  「いいね~」  小さな歓声があがった。
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