大富豪が王様ゲームに!?

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俺は自分の定位置の椅子に座り、朱希に声を掛けてみた。 「朱希、今日はなにして遊ぶ?」 「……」 ふざけた事を言ったから無視されてしまったか。 まあ、仕方ないよな。 なんて思っていたら、朱希は読んでいた本に栞を挟み。 「ちゃんと生徒会の仕事をしなさい。仮にも副部長でしょあなたは」 呆れながらも彼女から返事が返ってきた。 ちょっと嬉しい。 基本的に無言が多いからな朱希は。 「そうだな。じゃあ副部長の仕事をするか」 俺のこの言葉に隣に座って居た、朔夜が驚きを見せた。 「珍しいわね。アンタがそんな事言うなんて」 「そうか? いつも副部長の仕事してるだろ?」 「はぁ~? 何言ってんの? 貴様は基本的に喋ってるだけでしょう」 その言葉に俺は驚きの顔を朔夜に向けて、 「朔夜、お前が何を言ってんだ? 俺の仕事は会長弄りだろ!」 自信満々に言ってのけてやる。 すると朔夜はジト目で俺を見て、 「死ねバカヤロー!」 言い終わるとむっとした顔をしてそっぽを向いてしまった。 そんな朔夜の仕草を不覚ながら可愛いと思ってしまう。
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