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俺は悟を無視して、朔夜を見る。
すると朔夜の顔が少しだけ赤くなっていた。
「お前顔が赤いぞ」
朔夜にそう言うと彼女は顔を反らして、
「気のせいだ。バカかお前は。夕日が私を照らしてそう見えるだけだ。決して貴様が私をす、好きだと言った事に対して顔を赤らめている訳ではない! 断じて違うからな!」
「そうか。熱でもあるのかと思ったぞ」
「ふん。天才は風邪などひかん。てか、お前は私達が好きだから彼女の返事を断ったと?」
「まあそう言う事にしといてくれ」
「ふ、ふん、バカが。後悔するなよ」
「しねェよ。俺を誰だと思っている?」
不敵に笑いながら言うと、朔夜は即答する。
「変態」
何故だろう否定出来ない。
「はん。朔夜、前にも言ったが男は変態だ!」
「ゲス、クズ」
「酷いなお前」
「ふん。まあ今日はこの変にしといてあげる。そろそろ帰ろう」
朔夜のその言葉にみんな頷き、生徒会室を出た。
今日は大変な1日だった。
ラブレターを貰うなんて、こんな事もあるんだな。
そう思いながら俺は笑歌と帰路を歩いた。
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