*トリップ

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「ねぇ、棗ちゃんっ!私のお気に入りの漫画貸してあげる!読んだら感想聞かせてねっ!」 無理矢理渡されたコミック… それと文庫とDVD?はぁ? 一応は仲良しの[ふり]をした 女友達ではあるが…まさかこんな 事になるなんて予想外だった。 俺は渋々と借りたものを 持って帰って観ることにした。 だって借りた物は見るのが礼儀。 感想だって言わなければ。 こうしないと友達の[ふり]って ものは続かないのだから。 家に帰ってから自室のベッドに 腰をかけては袋を開ける。 出てきた文庫とコミックと DVDに気が遠くなるのがわかった 俺はとある一軒家に一人暮し。 最低限の人間にしか 俺の家は教えてはいない。 まずはコミックからの方が 頭に入りやすいかな…。 何々、スクエア・◯ニックス… デュラララ!!の一巻ね… ゆっくりとページを開く。 そこには何も描かれていない ただの[白紙]だった…。 「はぁ!?」 俺のそんな声と共に 俺の体は光に包まれた。
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