*情報屋

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「さてと、折原臨也…貴方に聞きたいことがあります。」 「はぁ、はぁ…君、タフだねぇ…俺の情報を知りたいなら3枚はいるよ?」 「生憎、俺は財布を持っていない…だが、その分働こう。」 「俺は身元のわからない人間は雇わないの。だって寝首を掻かれたら困るでしょ…、ん?この俺が身元のわからない人間なんて池袋にいたっけ?」 ふと首を傾げるこの人は どこか幼さを感じさせる。 そして俺を惹き付けた。 「俺は威紗南 棗。この世界の人間じゃない。俺はこの<漫画の世界>に吸い込まれた<外の人間>だ。」 臨也がまさかという顔をしている …あぁ、その顔を歪ませたい。 でもその思いも次の瞬間には 消え去っていた。 「アッハッハッハッハッ!!本当!?だとしたらすごいねぇ?俺の愛している人間の中に、<外の人間>という新たなカテゴリーが増えたよ!」 愛している人間… それは俺と同じ感覚… あぁ、同種なんだな―… 生まれて初めて安心感を感じた。 「臨也、俺も人間を…いや、人間しか愛していない。俺がわかる情報はお前にやろう?だから俺に住み処を提供してくれないか?」 「うん、いいよ。取り引きしようか。俺の名前は折原臨也…よろしくね、棗。」
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