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この章は、一人目の妊娠中に切迫早産で入院したときのお話を書きたいと思います。
28週に入る一週間程前に、猛烈な下腹部痛に襲われました。
ものすごく痛くて堪らない生理痛、という表現が一番合っていると思います。
出血はなかったですが、強い痛みは数分続きました。
何これ。
なんでこんなに痛くなるの。
かなりビビりました。
でも痛みが治まったあとは、なんともケロッとしたものです。
産院までは車で40分。
実家からは近いが自宅からは遠い。
病院に連絡してすぐに行くべきだろうか。
でも今は全然痛くないし。遠いから面倒臭いし。来週は妊婦検診の外来予約を取ってあるし。
ま、来週でいいか。
28週の検診まで病院には行きませんでした。
でも医師には一週間前にものすごくお腹が痛くなったことをちゃんと告げました。
「念のため内診しておきましょう」
ここのところ腹部エコーだけだったので、久しぶりの内診でした。
いつも決まった曜日に検診に行くので、予約は毎回女医さん。
カエルの解剖を思い出すあの恥ずかしい内診台も、相手が女医さんだと大して恥ずかしくないから助かります。
下着を脱いで内診台に上がりました。
「うーん…」
私の子宮の中をモニターで観ながら、カーテンの向こうにいる女医さんが唸っています。
「23ミリ」
そう呟いたのを最後に、内診は終わりました。
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