一人目の切迫早産①

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「さっき内診で子宮頸管長を見たんだけど、23ミリしかないのね。通常は40ミリくらいなの。それにお腹の張りが頻回に認められたから、入院安静の必要があるのね。でないと赤ちゃんが出てきちゃうかもしれないから」 はぁ、そうですか。 入院ですか。 でも事の重大さがいまいち分からない私。 「入院の準備をしてまた病院に来ればいいですか?」 なんて、アホな質問をしてしまいました。 だって人生初の入院だもの。 どうしていいやら分からない。 「荷物は旦那さんに持って来て貰ってね。あなたは帰れないわよ」 そう言って、入院案内のパンフレットを貰いました。 私は病室へ。 旦那は自宅へ。 急に心細くなって、病室に着くなり実家の母に電話しました。 母はすごく驚いてました。 まあ当然でしょうね。私だって同じくらいビックリしたんだから。 入院計画書の診断名には、「切迫早産」の文字がありました。 入院期間の欄には、「一週間~未定」の文字。 最低でも一週間は退院できないようです。 なんでこうなっちゃったんだろう。 パジャマのない私に看護師さんがピンク色の検査着みたいものを持って来てくれて(後に分娩のとき着る服だと判明)、それに着替えながら病室でひどく落ち込みました。 そうして私の人生初の入院生活は始まったわけです。
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