第2章

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ひとしきり笑い終えた私達は 2人が買ってきてくれた お菓子を囲んで団欒を始めた。 「ねえ、柚木! 今日なんの日か知ってる?」 全く心当たりがなく うんうん唸っている私に しびれをきらした彩が叫ぶ。 「正解はぁー―… 柚木のひきこもり1周年くらい 記念日でした!!」 「おおっ!!」 「…彩、くらいって何よ。」 「はいっ気にしなーいっ!」 ――パンパーンッ!!! どこからともなく 現れたクラッカーを 耳元で鳴らされた私は あひょおっ という 未知の奇声とともに 後ろへ飛びのく。 「あーびっくりしたー。 クラッカーは心臓に悪いわ!」 2人の謎の祝福による 謎の拍手を受ける私は この謎の状況をいまいち 飲み込めずにいた。 「いや、うん。え、 これ喜ぶとこ?あれ?」    
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