第1章

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「………メガネくん。」 私のつぶやきは 白い息となって 冷たい空気を震わせる。 まるで女の子のように 美しく整った顔、 軽くセットされた黒髪と 黒縁メガネが似合う彼に 私は“メガネくん” と名付けた。 1年前メガネくんを初めて 見つけたのも こんな寒い日だった。      
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