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―――思えばこの瞬間、
私は“恋”に
落ちてしまったんだろう。
話したこともない彼に。
もっとよく見たくなった私は
少し窓に身体を寄せる。
彼の服装を見た瞬間
私の心臓が ドクン
と大きく脈打った。
「…………同じ高校。」
普通ならば
この甘い恋を予感させる
素敵な展開に
喜んでいるはずである。
しかし、
私の心の中は
苦い想いで満たされ
また、涙が頬を伝った。
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