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ぼくらはその日の宿題をだれがするかなど、様々な面倒くさい事柄をかけて昼休みに大富豪をするのだ。
一位をとると一点とし、昼休みが終わった時に一番点数が低かった一人が二人の面倒事を一つずつ押し付けられてしまう。
ぼくはちらりと時計を確認すると、机の中から紙飛行機をとりだして立ち上がった。
「あーごめん。今日ぼくパス」
「えーなんだよー」
ぼくは手を合わせ、
「二人でやっといて。んじゃ」
なにやらぶつぶつ言っている大河をかるくスルーする。と、進藤が不思議そうに見上げてきた。
「どこ行くの?」
「んー、ちょっと」
屋上から紙飛行機を飛ばしてくる、なんて言ったら馬鹿にされると思ったので、ぼくは適当にごまかしてはやばやと二組の教室を後にした。
廊下に出ると教室内の賑やかさがよく伝わってくる。
知っている顔と「おっす」「あ、うん」とあいさつをかわしながら部室棟を目指した。屋上への出入りを黙認されている唯一の校舎だ。
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