つまりはラスボスな彼女

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「あぁ…胃が痛い…」 「芽衣子先輩おはようございま… って先輩?顔色悪いですよ?」 「うん。実はちょっと…」 「大丈夫ですか? なんかまるでキスダリのアキヒロ先輩が アオイくんを忘れるために作った彼女とのデート現場に偶然出くわしてしまい 雨の街中を1人走り去っていくときのアオイくんのような悲壮感が漂ってますよ?」 なにそのちょっとフラッシュバックさせる例え! 違うけど!違うけど何かを確実に抉ってる! 「諦めたいけど諦め切れないアオイくんが 初めて先輩と出会った学校の屋上に駆け 込むように入るとそこには彼女といるはずのアキヒロ先輩がいて…」 「おいそこの猥褻物」 「もうっ先輩ってば。 元気づけようとした健気な後輩に向かって猥褻物だなんて」 「人にトドメを刺しといて… この口か!?ええい!この口なのか!!」 同じ広報部の2個下の後輩であり 本日最も割愛したかった人物 川上里美ちゃん(24) お察しの通り残念な美人である。 あぁ本当に悔やまれる。 何がって勿論美人なことがだ。 この美貌さえなければ完璧な性格破綻者なのに。 うん。美人ってずるいよね!
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