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さて、そんな話をしている間に駅に着いてしまいました。僕たちの家はここから二駅ほど行ったところに有るわけですが、流石は地方、一駅が長い!夏に東京にある叔父さんの家に行ったときは、一駅の短さに驚いたものです。一駅が2、3分だとッ!?まったくこちとら家の周りは田圃だらけだというのに…。
「電車、後20分はこないね。」
そうだな。
「コンビニでなんか買う?おでんとか。」
なるほど、おでんか。ありだな。
「よし!きまり!」
俺は大根と餅巾着で。
「じゃあ私は竹輪に厚揚げ、大根と雁もどき、それとハンペンでお願いします!」
まじかよ。
どれだけ食べる気だというのでしょう。まったく。
「うん!餅巾着はユウタ君のを半分こすればいいもんね~。」
はぁ!?
「二人で反対から食べるんだよ~。ビローンって。千切れないで食べられたら二人の愛は永遠だ!」
どこのアツアツカップルだ!おでんだけにってか!?
「え?ユウタ君?何言ってるの?」
……いや、すまん。何でもない。
僕のキャラがどんどん崩れて言ってるような気がします。
「あっ!電車そろそろじゃない?」
そうだな。もう行くか。
「うん。」
何だかんだで幸せなんです、僕たち。あっ、自慢とかじゃ無いですからね。
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