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「もう冬だね~。」
ああ。11月出しな。高校生活も半分を切ったわけだ。
「そっか、そうだね。ユウタ君は部活とか何で入んなかったの?」
なんとなく。お前みたいに入りたい部活とかあったわけじゃないし、知り合いとかいなかったし。
そうなんです。カノジョは陸上をやるために今の高校に入ったのです。近くの高校、とは言っても地元から一駅ですが、そこよりも陸上が強いからです。
それに対して僕は何時までも同じメンバーと一緒の学校に行くのが嫌だっただけなんです。まぁそれでそれなりに楽しかったから良かったんですが。
「今からでも部活やる気ないの?」
今からは無理だろ。
「そうかな。」
そうだよ。
「そうかぁ。」
うん。
そう。今からでは遅すぎるのです。既にコミュニティーの出来上がっている部内に入るには、多大な労力が必要なのです。部活とはそういう世界なのです。まぁ、僕にとってはそう見えるのです。
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