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「待っているだけじゃなくて、自分で動こうと決心した彼女は凄いと思います。二人は主人の決心を潰すんですか?」
アーツベルトとランクは互いの顔を見合わせる。
安心させるようににっこりと笑った。
「大丈夫。山の主なんて早々出会うもんじゃない。そうですよね。それにこっちには優秀な子がいますから心配ないですって。ね?」
弟妹を順に見ていくと、勿論だと頷いてくれる。
千里はシンシアへと手を差し出した。
「いこう、シンシアちゃん」
真剣そうな雰囲気を醸し出したシンシアが力強く頷いた。
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