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なんなんだ…コイツ。って、この人知ってる!
寝台「ま、まさか『外川』さん。ですよね……?」
つくし「あれ~?寝台さんですかぁ~?」
この、のんびりした人は『外川つくし』だ。しっかし、千葉県在住なのに。なぜ、広島に?
寝台「あの、外川さん。なぜ、広島に来ているんすか?」
つくし「実は…、郵便局を探していて、気付いたら、ここまで来ていたんですよぉ~。」
寝台「なら、調度良かった。今月の勤務表とダイヤグラム持ってる?」
つくし「ありますよ~。これですよね。」
寝台「そうそう。ついでに、新入社員の『鷹野みゆき』さんを紹介したいんだが…来る?」
つくし「是非、連れてって下さ~い。」
こうして、私とつくしはみゆきの家へ、といそいそと向かった。
みゆきの実家は『本日定休日』と書かれた札が掛けられており、中へは入れない。
寝台「さて、どうしたものか…」
つくし「開けてみます?」
寝台「あ、開けるって!?」
(だ、大丈夫なのか?)
つくしが解除にてこずっている時、背後から
みゆき「和幸さん!な、なにやってるんです!」
振り向くと、みゆきが鉄板焼きの材料を持って、立っていた…さすがに命の危険を感じた私。
寝台「いや、あの…鍵が掛かってて、どうしようかと…」
と、慌てて言い訳をすると
みゆき「そうですよね。普段、店の入口からしか入ってませんからね。」
と言って裏口に連れてってくれた。
みゆき「実家の入口はこっちなんですよ。ごめんなさい…。」
と謝るみゆき。私は
寝台「いえ、何も知らなかった私が悪かったんですよ。申し訳ない…。」
と謝り返す私。
みゆき「和幸さん。あの人は誰です?」
忘れてた。すっかり忘れてたよ…アイツの存在。
寝台「ああ、あの人はウチの社員で『外川つくし』さん。性格は、おっとりしてるけど…優しい娘だよ。」
つくし「『外川つくし』です。宜しくお願いします~」
みゆき「『鷹野みゆき』です。こちらこそ、宜しくお願いします。先輩☆」
『ぬおっ!破壊力ある!!』と感じた私。ひとりでに撃沈してしまった。
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