プロローグ

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高校に入学してから、私という人間は本当につまらなくなってしまった。 毎日家でだらだら過ごして生きがいも何にもない。 何をすればいいのかわからない程暇だ。 重症かもしれない。 それに加えて、最近病み期というものが私を訪れた。 病み期とは、俗に言うと失恋した時や何か物事に失敗した時など精神的に落ち込んでいる時のことをいう。 あっさりと私もこの病気にかかってしまった。 家族関係、人間関係、将来の夢、勉強。 もう自分が何に悩んでいるのかもわからない。 だからいつでも、何処にいても何かをしていてもこのモヤモヤは消えない。 なにか私の生活を反転させるような素晴らしいことが起きないしら。 なんてね。 でも本当は自分でもわかっている。 ただ現実を受け止めるのが怖いから何も変えられないだけなんだって。
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