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ピピピピピピピッ!
「う~ん……」
眉間にシワを寄せ、目覚まし時計を勢いよく止める。
出した手を引っ込め、また頭から布団を被る。
「千夏(チナツ)ー!早く起きないと、遅刻するわよー!」
ドスドスドスッ!
下からお母さんの声が聞こえ、階段を上ってくる音が聞こえる。
全く、朝からうるさいなぁ....。
もう少しだけ寝させてよ。
どうせお母さんのことだ。
わざとらしく音を立てて私を起こそうとでもしているに違いない。
雑な起こし方にいらいらした私は更に布団の中に体を潜らせた。
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