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「悪かった!!本当にごめん・・・」
大輔も自分が悪いと思ったのか深々と頭を下げる。
「まっ、そこまで謝るなら許してやらない気もないけど・・・なっ!妃?」
何処かわざとらしい刀真。
「そうね私達のお願いを聞いてくれるなら許してやらないでもないけど?」
そう言った華織からは嫌~な黒い物を感じた。
「お願い?」
わかってはいたが身を引き締めて聞き直した。
「俺達が行きたいクエストに行って、レア素材を手に入れたらそれを譲るという、とても良いお願いだ」
刀真と華織のニヤニヤとした顔で大輔を見る。
大輔の予想は当たっていた。「ふざけるな!!」と言いたがったが破壊神を目の前にしてそんな恐れ多い事を言う勇気は大輔には無かった。
「・・・わかったよ!!譲るよ!!」
渋々了承する大輔。
「流石は大輔ねぇ私達とは器の大きさが違うわね」
「そりゃどうも・・・」
皮肉たっぷりに言い返す大輔は自分の情けなさに肩を落としていた。
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