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「で?どのクエストから行くわけ?」
「あれ?これは俺が決めていいの?」
少し驚いた大輔。それはそうだろう。さっきから向こうのペースで話しを進めていたのだから。
「そのくらいはね・・・私達もそんなに鬼じゃないわよ」
「・・・・・」
しばらく黙り込む大輔。
「フラーン・デスは難しいからとりあえずクリア出来そうなワイバーンかボルテックからいこうか!!」
そう言うと刀真と華織は手と手をクロスさせて作った穴を逆から覗き込む。
じゃんけんをする前にこれをすると必ず勝てるという昔から続くおまじないだそうだが・・・
(二人共したら意味ないんじゃないか?)
「じゃんけん・・・ポン・・・」
「俺の勝ち!!というわけでワイバーンからだな!!」
ボルテージの上がる刀真に対して華織は・・・
「あっ、ヤバイ泣きそう・・・」
テンション駄々下がりの華織。軽く半泣きだった。
「美咲ちゃん。フラーン・デス後回しにしちゃってごめんね」
すまなそうな態度の大輔。
「一日に何回も誤らないで・・・フラーン・デス・・・強いものね仕方がないわ」
美咲の対応は既に大人レベルであった。
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