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「じゃあ先生の紹介はここまでなー。しっかり覚えてこいよー」
キーンコーン
カーンコーン…
先生の自己紹介が終わるとともにチャイムが鳴り、グットタイミング。
さまざまな生徒が席を立ってグループの元へ行く中、あたしはボーっとある人を見つめていた。
「やばっ、筆箱忘れた~」
「馬鹿なのは変わらねぇお前」
「んだとコラ」
「だから怖くねぇって。ははっ」
「くそ…」
クラスの男子のほとんどが黒田と友達…みたいに見える。
ひとつ言えるのは。
黒田は人気ものだ。男子はもちろん―――
「黒田変わってない~。馬鹿黒田~」
「お前こそっ。俺より馬鹿なくせによー!」
「きゃははっ、あんたより馬鹿な奴とか居ないしーっ!」
女子にも…人気だ。
いいなぁ、こういう人。自然と人が集まって来て…。
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