試合

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「真衣は恥ずかしくないワケ?」 「うーん…恥ずかしいけど、秋吉が来てって言うから…」 ぽっ、と頬をピンクに染める真衣。 「ええ?あいつがそんな事を…」 「うわぁー、意外に可愛いんだねっ」 「でしょっ」 「……可愛いか?」 実夏と真衣ははああいっているが、あたしには意外という思いしかなかった。 「で、結局どうすんの?由衣は」 「行くんだったら、私と一緒に行こうよ」 「うーん……」 あたしは正直、行きたい。 けど黒田に迷惑がかかると思うんだよねー…。 一番からかわれて困るのは、黒田だ。 「でもやっぱからかわれるんじゃ…」 「えー。でもさぁ、麗華ちゃんの一件で結構広まったじゃん。もう隠すこと何もないんだし、堂々と行けば?」 「うっ…」 確かに、麗華ちゃんは可愛くて前から目立つ存在だった。そのため、学年のほとんどに麗華ちゃんを黒田が振ったということが広まり、あたしたちの関係も広まってしまった…。 その他の原因は、ほぼあたしが“分かりやすい”せいらしいんだけど…。
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