ベタ～なホラー話のようです

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燦然と輝く白き太陽。

車の窓に貼られたフィルター越しに見ても、それは自分の網膜に強い刺激を与えた。

何度も瞬きをして、白い影が無くなった事を確認する。そして運転席に座る男性へ向け口を開く。

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ「先輩、今度はガセじゃないんですよね？」

冷房に掻き消されそうな危うい声量だ。

彼女は〝芹沢 ミセリ〟

とある大学へ通う女学生である。

華奢な白い腕に、茶色いショートヘアー。その前髪を留めている青いカチューシャは、彼女のトレードマークである。

( <●><●>)「勿論です」

助手席に座っている芹沢をミラー越しに見ながら、青年は言葉を返す。

彼は〝前部 ワカッテマス〟

とある大学へ通う学生であり、芹沢の１つ上の先輩でもある。

黒いストレートの髪に黒縁の眼鏡。その奥から覗く黒い瞳は、全てを見透かしているかのように、光の線が揺らめいている。

ﾐｾ*ﾟーﾟ)ﾘ「本当かnふぁ～」

語尾を濁し、大きな欠伸を流れる木々へ向け飛ばした。

首に下げたデジカメを踊らせて、軽く背伸びをする。

背中と固いシートの間で、乾いた音が２度鳴った。