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明日香、晶、慎之介の三人は高校入学から不動の順位であった。
明日香が1位、晶が2位、慎之介が3位。
しかも、明日香に限っては全国で5位以内に入るような実力者(ちなみに晶は全国19位、慎之介は全国32位、和樹は100285位)
慎之介は順位に対してさほど興味はなく
、いつも「やることやっただけ」と流してしまう。
けれども、晶は違った。
負けず嫌いの性分であり、高校入学までは超進学校と名高い中学で常にトップに君臨していた。
が、明日香の存在がそれを破壊した。
一年生の最初の考査で、一目瞭然の点差をつけられたのだ。
それ以降、晶は明日香をライバル視している。
「やだなぁ、いじめるなんて」
「事実だよ!!」
まぁまぁと明日香がなだめた。
和樹はまたため息をつき、話題を変えた。
「そういや、俺ら今年からだろ?『パートナー制』ってやつ」
「えぇ、そうよ。自分で選べたら良いのに」
明日香が残念そうに言った。
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