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作戦開始まで15分前。
この15分間のあいだ、本隊である俺達、軽音楽部は残りのメンバーと天瀬さんをずっと待っていた。
しかし、全体の作戦が始まるまで、まだ、20分ほどあるらしい。
先にきてしまった俺は肩に銃を担いで壁に寄りかかりひたすら待っていた。
中には座禅をくんで精神統一みたいな事をしてる奴がいる。
中学の頃は剣道部か柔道部か?
それても実家がお寺とか?
なんて事を勝手に想像していると、ようやく天瀬さんと残りのメンバーが集まった。
「みんないるー?」
「あたぼうよ! リーダー!」
「うん、そうみたいだね。 それじゃ奇襲作戦本隊、出動!」
「「「「オオーーーーーーッ!!」」」」
全員一丸となって意気揚々と前へ進み出す。
さっきまで嫌々言ってた連中が嘘のように思えるな。
けど、それなりに大事な事だってことは分かってる。
この先何が待ちかまえてるかは知らねーけど俺も気合い入れてやんなきゃな!
「よしっ!」
パン! と右手の平に拳を当てて気合い入魂。
先輩方が先導して前へ進んでいった。
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