セカンド・リコン

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「だったら最低でも自分の身は守れる力を付けろ。 自分を変えて、前を向いて自身の脚で立って見せろ。」 俺を屋上の手すりに寄りかからせ、フック付きのロープを手すりとベルトにつけロープを投げた。 「頑張れよ、一年坊。」 そう言って降下していった。 要は力を付けろって…? 分かってる、先輩に言われなくったって分かってるさ。 あのトラップ食らった時から分かってた事さ。 クヨクヨすんな俺! 先輩の言葉通り、 「立って見せてやる!」 その後の戦局は大きく変わった。 天瀬さんの立てた作戦は成功。 見事内部から敵軍を崩壊させ、放送室を占拠。 先に動いていた囮の班は勝手な行動ながらも分隊を作成し、粗方の必要拠点までも占拠。 敵軍は勢いに圧倒され撤退していった。 先輩らの話ではこれでおよそ五分五分の状態。 お互い、変な動きは出来ないそうだ。 尚、攻めてきていたのは隣町の高校らしく何やら色々と詳しく説明してくれた。 まとめて言うと前までは協力者同士の関係で上手くやっていたが去年の冬頃から攻撃されていたらしい。 今の所、動機、および目的は不明。 調査中の事らしい。 ともかく、少しは安心して部活が出来るような環境になったのは嬉しい事だ。 怪我が治り次第、俺も励まないとな。 「……怪我が治れば、な…トホホ……」 以上。 全治2週間、病院からの戦時報告でした。  
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