ファースト・リコン

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「総員、炸裂手榴弾の使用許可。 全力で迎撃しろ! あいつらにこれ以上占拠されるな!」 「「「「了解!!!」」」」 息のあった返事で返答。 数人は室内に残り後はどこかへ行ってしまった。 「ど、どうなってるんだぁ~?!」 「ん? 君は……」 するとようやく俺に気づき歩み寄ったかと思えばーーーーーー カチャ。 「動くな、当たるとすんげー痛ェからな。」 「ええええええっ!?」 銃口を向けられ慌てて両手を上げる。 「よし、荷物をこっちに渡しな。」 「は、はい………」 言われるがままに通学カバンとギターケースを下ろして手渡す。 勝手にカバンの中を漁られたり、ギターケースから中身を取り出し目をこらしめて良く観察する。 「カバンの中に武器と思わしき物無し。」 「こっちも仕込み銃じゃないな。 本物のギターだ。」 「あの、これって新種のカツアゲですか?」 そう聞くが応答が無い。 むしろ、勝手に話が進んでいく。 「とりあえず、スパイじゃない。」 「って事は一般生徒だな、体育館に送りつけるか?」 「けど、これ見られた。」 そう言って銃を上げる。 「んー、かと言ってこいつは……あ? 待てよ…」
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