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「それじゃあ、サン! 俺、学校行ってくるな!」
「あっうん。いってらっしゃい」
爽やかな笑顔を残し、蓮は学校に向かった。
「……ぶはぁー!」
蓮が家から出たのを確認し、わたしは大きなため息をつく。
「普通に……できたよね?」
ソファに座り、背もたれに頭を乗せ、小さくため息をつく。
昨日……蓮の胸で泣きじゃくった。
あのときの蓮の温もり……忘れられない。
『つらくなったら、俺が支えてやるから』
蓮のあの言葉に救われた。
『これからここが、サンの居場所』
蓮のあの言葉に幸せを感じた。
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