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「いや、俺の言ってること正論じゃん」
「だから、それはそうだけど、常識的じゃないでしょー」
まぁでも仲いいし、いいっちゃあいいのかな。
「あら! 蓮くん、時間! 今日5時からでしょ?!」
「えっ? あー! もっと早く言ってくれよ!」
蓮は急いでロッカーに物をしまい、制服を取り出している。
「じゃあわたしはそろそろ帰りますね」
蓮が着替えてるのを横目に、わたしは柴田さんにそう告げる。
「あら、そう。あっサンちゃん、明日はいつでも暇?」
「あ、はい」
「それじゃあさっそく明日から、仕事しましょう。12時、でもいいかしら?」
「はいっ、わかりました!」
「それじゃあ、また明日ね」
「はい、さようならっ」
部屋を出る際、チラッと蓮に視線を向けたら、蓮が口パクで『ガンバレ』ってやったので、わたしは笑顔で返した。
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