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「とは言ったものの………どこに行こうかな……?」
町をキョロキョロと見ながら歩いていると山にある鳥居を見つけた。
「神社かな……?行ってみよ」
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「ハァ……ハァ……階段キツイよ~」
軽く汗をかきながら上がるとそこには遠くから見るよりかなり大きな鳥居があった。
「近くで見るとより大きい。東京にも無いよね」
鳥居をくぐってからの本殿もかなり大きい。
「……………」
呆気にとられながら回ると、やがて町を一望できる場所に着く。
「わぁ………スゴい」
風が梨華の髪をなびかせる。
「気持ちいい風」
「やれやれ、風が思わぬ客を連れてきたよ」
「え!?」
いきなりの声に驚いて周りを見渡すが誰もいない。
「上だよ上」
言われた通り上を見たら木の上から青年が足を出して見ていた。
「え、だ、誰?」
「まったく、じいさんの言うことは大半が嫌なことだな」
「ちょっと!無視しないでよ!」
少し強い風が2人に当たる。
「風の贈り物………かな?」
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