*鉄格子の内側で*

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「いつからここにいるんだ?」 「いつからでしょうねぃ…三年前にはもう居たと思いやす。」 「三年…お前…今、いくつだ?」 「えっと…17になったばかり…でさぁ…」 「ってぇこたぁ…14からここに居んのか!?」 「あ…ははっ…そうかもしれやせん…」 「そうかもって……そんな小さい頃から…」 「まぁ…初めは嫌でしたがねぃ…男に触られるの…とか…でも…慣れちまいやした…はははっ…笑えてくるでしょう?感覚が麻痺してるんでさぁ…こんなに汚れた体、今さらなんてことない…「もういい。」 「え…?」 「もう話さなくていいっ…」 「なっ…おれ…何かしやしたかぃ!?きっ…嫌いになりやしたか? すいやせん…気分悪くして…いいでさぁ…軽蔑しても…「そんな事ねぇっ…お前…そんな辛そうな顔して話てんじゃねぇよ…汚れてなんかねぇ…お前は綺麗だ…全部…おれが保証する。だから…おれのものになってくれねぇか?」 「へっ…?」 「今日はそれを言いに来たんだ…」
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