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佑実まだかな。
友達を待つ教室は、静か過ぎて淋しい。
高校三年生になって一ヶ月。
受験という言葉とは裏腹に、私は何をしていいのかわからなくなっていた。
目指すものもない。夢もない。
大学に行けという親の言葉にとりあえず従い、勉強の毎日。
こんなんでいいのかな、私。
ギィ……
小さなロッカー。
金属製の扉が、かすかな音をたて開いた。
このロッカーは夜間部のロッカー。
私が通う学校には、定時制の夜間部もある。
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