思いつき小説

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名探偵である私は、とある金持ちの晩餐会に招待されていた。 晩餐は終盤に差し掛かりワインを嗜んでいた主人が突然倒れた。 脈を取るが脈がない 「119番と110番に連絡しろ!」 その場に居たメイドさんがが通報する。 こんな時の為の名探偵だ推理してみせよう 因みに、晩餐の場に居たのは奥さん、娘さん、息子さん、メイドさんと愛猫のミケランジェロ まあ、猫が犯人ということは在るまい まず、推理の基本、被害者が死んで誰が一番得するかだ、単純に考えて奥さんが一番怪しい 何故なら、財産の相続権が在るからだ おっと、ポリ公共が来たようだ 本当は奴らが来る前に推理を終わらせようと思ったんだがね まあ、検死やら現場検証は大切なヒントだ : 検死の結果、被害者は毒殺されたらしい 検出された毒物はアコニチン、メサコニチン、ヒパコニチン、ジェサコニチン、テトロドキシン、リン、砒素その他etc. これだけの毒物を盛るとは犯人はどれだけ被害者を恨んでいるんだ……… しかも、一種の毒だけで充分な致死量だ。 現場検証も終わったようだ。 何と、検出された、毒物になる物は部屋にあった。 しかし、奥さん、娘、息子、メイドの部屋に一種ずつ毒物が見つかったのだ。 「……これは、もう奥さん、息子、娘、メイドが犯人でいいんじゃね」 「……、流石、名探偵」 「え、お母様も犯人」 「も、ってことはお姉様もか……」 「奥様、お嬢様、お坊ちゃまも!?」 「私達は、同じ日に、同じ人のお皿にそれぞれ毒を持っていたのね………」 「ああ、最初から皆、奴を恨んでいたんだ……」 「坊ちゃま、お嬢様……」 「にゃあ」 そこには、河豚をくわえたミケランジェロが居た。 「ミケランジェロ!お前もなのか………」 こうして、犯人は捕まったのだった。 めでたし、めでたし
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