第4章 想い

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真実を。過去を。あやふやにしてきた本当の理由を。 言うのが怖い。その気持ちと相反する想い。 信じる。ミナトを。仲間を。 ミレイの心に広がっていたのは、心配や不安、その中で僅かに輝く信じると言う心。 そして、今を楽しみたいという気持ち。 スパイであるが友達が出来て、楽しくて、充実した今を壊したくないという願い。 それらが、ミレイの心を激しく揺さぶっていた。 (まだ――――いいよね) そう、自身に言い聞かすようにミレイは心中で呟く。 彼女は夢の中へと落ちていくのだった――――
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