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俺、義弘は高校で硬式野球部だった。しかし甲子園なんて夢物語のようなチームだ。それでも、仲間には恵まれていた。俺はみんな大好きだった。生意気なあいつも、努力家のあいつも、天才型のあいつも。ケド幸せな時間はいたずらに早かった。
夏の甲子園予選一回戦敗退
相手が悪かったこともあり0点に抑えられた。みんな泣いた。もちろん俺も泣いたさ。
そして早くもみんな別の道を行く…
生意気なあいつは専門学校。努力家のあいつと天才型のあいつはまさかの就職。
俺は両親にいい大学に入れと言われていて、ちょっとでもいいところにと背伸びして推薦入試を受けた。前期は綺麗に落ちた。緊張してたし、言ってることめちゃくちゃだったし。それでも後期の推薦には同じ大学で受かった。それであって何故か悲しかった。野球部のやつら、クラスのやつらが一人もいない学科。
今思うとこの時から廃人になる人生の第一歩を踏み出していたのかもしれない。
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