廃人への歩み

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入学初日、俺はそれなりに頭のいい総合大学に入学していた。 不安と期待を膨らませながらクラスに入った。みんな緊張で固まっていて正直面白かった。 しばらくして教授がきた。 全員が受かった本人であることを確認し、よくわからないことを色々語ってホームルーム終了。何が言いたいのかさっぱりの内容だった。 昼になり、他の学科で同じ高校のクラスだったやつと一緒に昼飯食べた。高いケド学食はやっぱりうまい。 それから一週間はそいつと昼飯食べるのが当たり前になってきた。 一週間後友達作ろうとちょっとだけ勇気を持って隣の男に話かけてみた。 俺 「ねぇ、部活とかなんか入いる?」 隣 「ん~…一応…」 俺 「何に入いる!?いい部活あったら教えて!」 俺は野球に未練はあるがその大学は俺にとっては頭がよく、ちょっと野球も強く、勉強と両立は無理なので諦めていた。 隣 「アニメのイラストするとこ」 俺 「……ん?」 隣 「俺アニメ大好きなんだよねー!例えばさ~!……」 そしてわからないアニメの話を放課の時間いっぱいいっぱいまでされた。 …しまった。アニメ知らないからオタクとは絡めない。 授業中そんなことばかり考えていた。 俺がアニメを見れば…しかし萌えはちょっと…しかし友達になるには… 色々考えて出した結論は… オタクにはなれません だった。
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