廃人への歩み

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次の日、別のやつで近い席の金髪に話かけてみた。 俺 「ねぇ何か部活入いる?」 俺はこのパターンしか話せないようだ。 後の席 「入らん。」 俺 「帰宅部?」 後の席 「悪い?」 ……話にならん。 ってか怒ってる?俺なんかしたか!? この授業はそれしか頭になかった。 そんな時、べつの高校からきた野球部のやつがクラスにいることがわかった。 …チャンス到来! 真っ先にそいつのとこに行き野球について久しぶりに喋ろうとした。 俺 「元野球部?俺も野球部だったんだぁ!」 元野球部 「マジで!?一緒やん!」 初めて意気投合。 俺 「ここの野球部入るの?」 元野球部 「入らないよ。強いもんで俺は諦めた。」 俺 「俺もだよ~。勉強もあるしなぁ。」 元野球部 「だけど俺今後輩に野球教えてるんだ!」 俺 「すごいやん!」 元野球部 「後輩に教えるの疲れるケドねぇー。そう言えば、このまえ俺の教えてる後輩が大人相手に勝ったんだよ!」 俺 「マジか!すごいなぁ。いい後輩やん!」 元野球部 「まぁ生意気だけどな」 久しぶりにいい話になる気がしたが 元野球部の友達 「何話してるの?」 元野球部 「聞いて聞いて!俺の教えてる後輩がさぁ~…」 …それさっき俺聞いたケド? まぁ自慢したいのもわかるし… 元野球部の友達の友達 「どうしたや?」 元野球部 「それが俺の教えてる後輩がさぁ~……」 ……さすがに聞きあきた。 それからさらにもう一度リピートしていた。 それから2日、3日 元野球部くんといたが、自慢話が絶えないので、また一人になった。 唯一昼飯だけは同じ高校のクラスのやつと食べていたが、そいつも大学の友達を優先し始め、ついに学校では全て一人で行動するようになった。
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