story1

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eye derction:ドゥーク もう見ているのはかなりの 気力がいる。 精神的にも辛くなっていた。 仕方なしに、口を開いた。 「父上、部屋に戻ります。」 「何故だ?よく見ておけ。  楽しいゲームの途中だぞ?」 不思議そうな顔をし、その場を去ろうとする俺を止めた。 「見飽きたからです。」 そう俺は言い残し、 王様をおいて部屋を出た。 カッカッカッ 廊下に足音が響く。 俺は、無言のまま自分の 部屋へと向かった。 ざっと俺が見渡した限り、 死んだ人間の数は1万人はいるはずだ。 一体何人生き残れるのか? ふと、俺はそんなことを 考えていた。 懐中時計がカチカチと音を 鳴らしながら動く。 あと、残り1時32分───。
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