第一章...

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あたしはカバンを手に、 立ち上がり 奏多くんの後を追う。 あたしたち、幼なじみなんです。 更に言うと、同じ家に住んでるの。 奏多くんの家に あたしが住んでいるのです。 あたしの両親が死んだとか、 虐待を受けているとかじゃなくて、 あたしが幼稚園の時から 両親は家を空ける事が多くて、 近所に住む相川家が あたしを引き取ってくれたらしい。 たまに家に帰ったりもするんだけど。 そして、今日は奏多くんの お母さんの誕生日なのだ。 いつもお世話になっているから 盛大にお祝いしなきゃ。
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