第一章...

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●○ ー奏多 sideー アイツが現れて、 あんな事を言って、 いなくなった。 ただ、それだけなのに 俺は何を気にしてんだ? アイツ──悠奈を見た時に 俺は何て思った? 『葵が危ねぇ』 何でそう思ったのかは、 自分でも分からない。 表面上は俺を狙ってんだろうな… けど、俺は手段でしかねぇ。 葵が目的だ。 葵を潰すことが… 「…いっちょ、調べてみますかぁ」 気合いを入れ直して、 ベッドから立ち上がる。 (葵は、葵だけは俺が守る。)
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