第一章...
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「葵っ」 先ほどとは別人のような声で あたしの名前を呼ぶ。 「は、はいっ」 「あんな奴らほっといて 早く帰ろうぜ。 今日は母ちゃんの誕生日だし。 寄り道すんだろ?」 そう問われて思い出す。 「あ、うんっ 花屋さん寄らなきゃっ」 「よっし!! 2ケツで全速力だっ」 「危ないから気をつけてよ?」 「はいはい」
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