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次のレッスンの日、更衣室に一番乗りした俺は、トランクス型の水着に着替えていた。 「こんばんは」 「こんばんは」同じクラスでは、俺と一番年齢が近い山本さんが更衣室に入ってきたんだ。 「中丸くんだっけ?トランクスっていうのは泳ぎにくくないか?」山本さんは着替えながら俺にそう言った。 「水着って言ったら、俺これしか持ってないんで・・・」 「そうなんだ」 ちょうど山本さんはビキニを脱いで、素っ裸になっていた。男同士だからなのか、丸出しになっている股間をかくそうともしなかった。 「俺はいつも競パンだけど、これだと、変に水の抵抗がなくて泳ぎやすいよ」山本さんは股間を丸出しにしながら、バッグから取り出したちいさな競泳パンツを俺に見せたんだ。 「へえ、そうなんすか」と言いながら俺の目は山本さんの股間に・・・・『でっけえなあ』俺は内心そう思った。 そこに、速水さんと岡崎さんが更衣室に入ってきたんだ。 「こんばんは」 俺たちはそれぞれ、着替えをすませストレッチする部屋へと移動したんだ。 その日は、みんなTシャツなんか着ていなくて、水着一丁になっていた。コーチの林さんをはじめ、みんな小さい競泳パンツをはいている。その競泳パンツは、やっと自分のものをかくせるといった小さいものだった。腹筋ぼこぼこから視線を下ろすと、競泳パンツのもっこりがいやに目立ち、なんか恥ずかしさを感じてしまう俺だった。ストレッチやってるみんなは、そんなことなんかおかまいなしといった感じだった。俺たちは、ストレッチを終え、プールに行った。 林さんが俺の臥し浮きの姿勢をチェック、そしてビート板を使ってばた足の練習をした。自己流だとこうはいかないだろうけど、適切な指導を受け俺はクロールで25メートルを泳ぎきることができるようになっていた。 「ごくろうさまでした。今日はここまでです」林さんが俺たちに言った。みんながシャワールームに行こうとした時,俺はコーチに呼び止められたんだ。 「じゃあ、お先」みんなはシャワールームにむかった。
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